囲碁の第34期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)の第5局が25日から静岡県伊豆市で行われ、26日午後4時19分、247手で挑戦者の張栩十段(30)が山下敬吾棋聖(31)に白番1目半勝ちし、4勝1敗で奪取した。張は十段、王座、碁聖に初獲得の棋聖を加えて4冠となった。かつて本因坊、名人、天元も獲得しており、7大タイトルをすべて制したことになる。この“7冠グランドスラム”は、87年に当時31歳の趙治勲九段(二十五世本因坊治勲)が達成して以来、23年ぶり史上2人目。
張は09年4月、現行の7大タイトルがそろって以来(77年〜)、初の5冠同時制覇を達成した。09年10月に20歳の井山裕太八段(当時)に名人を奪われ、同12月には山下に天元を取られた。だが、初挑戦の棋聖戦では見事な打ち回しを見せ、同世代のライバルを圧倒。4連覇していた山下の名誉棋聖の資格獲得(5連覇か通算10期が条件)を阻止した。 張は台湾出身。林海峯名誉天元門下で94年、プロ入りした。7大タイトル獲得数は歴代6位の計18期。 将棋界にもタイトルが七つあり、それをすべて制したのは中原誠十六世名人(一つは竜王の前身の十段)、谷川浩司九段、羽生善治名人の3人。羽生は96年、7冠同時制覇の偉業を成し遂げた。【金沢盛栄】 【関連ニュース】 囲碁:プロ棋士の卵 厳しい修練に耐え、夢は世界トップ 囲碁:小5の藤沢里菜さんが棋士試験合格 史上最年少で 民主党:小沢幹事長と菅副総理 囲碁対局実現に政界が注目 訃報:中山典之さん77歳=囲碁棋士 囲碁:謝依旻が女流3冠制覇 7年ぶり2人目 ・ トヨタへの対応に偏り…公聴会(レスポンス) ・ 郷土の偉人 商標に火種 龍馬・高知県 特許庁に反発 (産経新聞) ・ 小学館社長かたり女子大生だます=容疑で41歳男逮捕−警視庁(時事通信) ・ 官房長官、調査捕鯨「提訴されるような問題ではない」(産経新聞) ・ 「引っ越し」で国際貢献を=不用品を換金、途上国の子へ−東京のNPOが寄付募集(時事通信)
by kmhaz0n98v
| 2010-03-01 13:15
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